11/14(日)没後90年記念イベント「渋沢栄一と論語。人間力をまちづくりに生かす」開催報告

渋沢栄一翁が幼少期から学んでいた論語。現代社会の中において実は身近にある論語と親孝行(親学)に注目し、「渋沢栄一と論語のシンポジウム」を深谷市民文化会館で開催しました。
第1部では「三遊亭鬼丸師匠のトークショー」と題し、三遊亭鬼丸師匠にオープニングアクトとしてご登場いただきました。

第2部では、「渋沢栄一と論語。人間力をまちづくりに生かす」をテーマに、パネリストとして、5名の方にご登壇いただきました。
・行徳 哲男 氏(日本BE研究所所長)
・安岡 定子 氏(郷学研修所・安岡正篤記念館理事長)
・高橋 史朗 氏(元埼玉県教育委員長)
・鮫島 純子 氏(渋沢栄一翁のお孫さま)
・小島 進 氏(深谷市長)
※コーディネーター:関根 正昌 氏(埼玉新聞社 代表取締役社長)

渋沢栄一翁と論語の精神を後世に繋げるべく、一つひとつ積み上げて参りますので、今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

渋沢栄一翁の名言

信用はのれんや見た目から
得られるものではなく、
確固たる信念から生まれる

  • 人は全て自主独立すべきものである。
    自立の精神は人への思いやりと
    共に人生の根本を成すものである。
  • 全て形式に流れると精神が乏しくなる。
    何でも日々新たにという心がけが大事である。
  • 一人ひとりに天の使命があり、
    その天命を楽しんで生きることが、
    処世上の第一要件である。
  • 事業には信用が第一である。
    世間の信用を得るには、世間を信用することだ。
    個人も同じである。自分が相手を疑いながら、
    自分を信用せよとは虫のいい話だ。
  • たとえその事業が微々たるものであろうと、
    自分の利益は少額であろうと、
    国家必要の事業を合理的に経営すれば、
    心は常に楽しんで仕事にあたることができる。
  • 金儲けを品の悪いことのように考えるのは、
    根本的に間違っている。
    しかし儲けることに熱中しすぎると、
    品が悪くなるのもたしかである。
    金儲けにも品位を忘れぬようにしたい。
  • 死ぬときに残す教訓が大事なのではなく、
    生きている時の行動が大事なのだ。
  • 信用はのれんや見た目から
    得られるものではなく、
    確固たる信念から生まれる。
  • 真似をするときには、その形ではなく、
    その心を真似するのがよい。
  • 数字算出の確固たる見通しと、
    裏づけのない事業は必ず失敗する。
  • 反対者には反対者の論理がある。
    それを聞かないうちに、いきなりけしからん奴だと
    怒ってもはじまらない。
    問題の本質的な解決には結びつかない。
  • 世の人が元気をなくしており、
    社会の発展が停滞している。
    いままでの仕事を守って間違いなくするよりも、
    さらに大きな計画をして発展させ、
    世界と競争するのがよいのだ。
  • もうこれで満足だという時は、
    すなわち衰える時である。
  • 商売をする上で重要なのは、
    競争しながらでも道徳を守るということだ。
  • 一家一人の為に発する怒りは小なる怒りにて、
    一国の為に発する怒りは大いなる怒りである。
    大いなる怒りは、国家社会の進歩発展を促す。
  • 自分が信じないことは言わず、
    知ったからには必ず行うという思いが強くなれば、
    自然に言葉は少なく、行動は素早くなる。